すぎの梨園について 

すぎの梨園は千葉県柏市東部の旧沼南町エリアにある家族経営の農家です。

野菜栽培農家から1973年頃に先々代が梨農家に転身し、以来50年近くこの地で梨栽培を続けています。

現在は梨栽培だけにとどまらず、キウイや桃、栗、柑橘などの果樹、遊休地を活用しての油糧用作物(ヒマワリ、エゴマ)の栽培、当園や地域の農産物を利用した農産加工(ジャム、ドレッシング、菓子類)にも力を入れています。

 

自然に寄り添い、自然に正直に農業をするのが私のモットーです。はるか昔から、ヒトは農を営み自然からの恩恵を得るためにコミュニティを作り、自然に寄り添いながら生きてきました。ヒトが暮らしていく中で、動植物もまた進化の過程を踏みながら生きています。「自然と共生」、普段何気なく使ってしまう言葉ですが、ヒトは自然の一部でしかありません。自然と共生しているのではなく、自然の中で動植物たちと共存しているのだと日々感じております。ヒトと動植物、生物多様性の関係の中、持続可能な農業に取り組んで参ります。


 with Nature 

花の季節にミツバチが飛び交い、初夏にテントウムシがアブラムシを食べ、雉の親子があちらこちらと駆け巡り、真夏にセミの大合唱、冬に野ウサギが走り回る、そんな自然環境の中、梨が育っています。自然の力を引き出すためのお手伝いをしながら梨づくりをしています。太陽をめいっぱい浴びた梨をお楽しみください。

 with Local 

千葉県は気候や土壌に恵まれ、日本一の梨生産量を誇っています。ここ柏市も約30軒の梨農家で「柏市果樹組合」を組織し、組合で技術を学び知恵を出し合うなど切磋琢磨し梨づくりに励んでいます。周辺地域では都市化が進んでいますが、当園の周りの緑あふれた自然を守るべく地域農業の発展と自然環境の維持に努めていきます。

 for Customers 

お客様に安全で美味しい梨をお届けするとともに、楽しみながら味わっていただける梨づくりを目指しています。幸水や豊水といった有名な品種だけでなく、一般市場にはなかなか流通しないだろう品種を20種類以上栽培しています。お客様に美味しさはもちろんのこと、梨の楽しさもまた伝えていきます。

 for Ecology 

すぎの梨園では薬剤の残効期間と降雨のタイミング、太陰暦から農薬の散布時期を見極め、天敵の棲みやすい環境づくりや微生物農薬など有機JAS認証でも使用可能な農薬を活用しながら化学農薬を節減しています。千葉県の特別栽培認証制度である「ちばエコ農産物」を梨で取得しているのは、県内でも片手で数えられるほどしかいません。

 Sustainability 

持続可能な社会は、食べる人とつくる人の笑顔の先に実現されるものです。未来のつくる人と食べる人の笑顔のために当園はSDGsに取り組み、「ちばSDGsパートナー企業」に登録されました。SDGs目標12番の「つくる責任、つかう責任」を重視し、食の安全、食品ロスの削減、環境負荷の軽減を意識した梨づくりをしています。



柏市果樹組合について

 柏市内の梨園のほとんどが柏市東部に位置する旧沼南町エリアにあります。柏市内の梨園は約30軒ほどで、千葉県内においては市川、白井、鎌ヶ谷、船橋、一宮・岬、市原、八千代、松戸に次ぐ規模になっています。大正時代初期から梨栽培が行われ、千葉県果樹連が発足した翌年の昭和30年には沼南町果樹組合(現・柏市果樹組合)が発足しました。

 柏市果樹組合の特色として、1990年代前半より、当時は沼南町果樹組合でしたが、白井や鎌ヶ谷といった周りの有力ナシ産地の中で沼南町の存在をアピールするために、若手農業者で当時難しいとされていた減農薬栽培に敢えて取り組みはじめ、それが今も組合員間で継続されております。今では当たり前のこととなった農薬散布の記録から始め、病害虫の性質や農薬の特性をひとつひとつ学び、組合員の平均農薬散布回数も毎年減少し成果がみえました。それにより1999年の農水省の環境保全型農業推進コンクールでは優秀賞をいただき、農業書籍『現代農業』の2001年6月号からその活動が連載で紹介されるようになりました。

 この減農薬栽培の取り組みが当園における「ちばエコ農産物認証」取得のきっかけの一つでもあります。


すぎの梨園

・代表者

 杉野 耕資

・住所

 〒270-1454 千葉県柏市柳戸731-3

・電話(7月~10月)

 080-5452-3085

・FAX

 050-3488-6232